【伝統の夏祭り「祇園祭」—7月26日、中島の夜に熱気が舞う】
こんにちは、伯舟観光の椛島です。
夏の風物詩として親しまれている「祇園祭」が、今年も7月26日(金)に柳川市大和町中島で開催されます。
この祭りは、約150年前から地域に伝わる歴史ある行事で、無病息災、家内安全、五穀豊穣を願って行われます。
当日は昼過ぎから少しずつ人が集まり始め、夕方には沿道が見物客で埋め尽くされるほどの賑わいとなります。
祭りの見どころは、各町ごとに趣向を凝らした山車(やま)です。なかでも圧倒的な存在感を放つのが、東上町の「大蛇山」。
八剣神社に祀られるスサノウノ命(みこと)がヤマタノオロチを退治した伝説にちなんでおり、巨大な大蛇が火を吹きながら町を練り歩く姿は圧巻の一言です。
そのほかにも、三味線の音色とともに華やかな着物姿の踊り子が舞う西上町の「踊り山」、甲冑をまとった武者たちが行列をなす中町の「殿様行列」、軽快な太鼓に合わせてからくり仕掛けの子獅子が愛らしく踊る下町の「獅子山」など、個性豊かな山車が次々と神社前に集結し、観客を魅了します。
午後7時頃になると、祭りのクライマックスが訪れます。
引手たちによって「大蛇山」が動き出し、鐘や太鼓の音が鳴り響くなか、巨大な大蛇が口から火を吹きながらゆっくりと中島の町を進んでいきます。
夜空を焦がすその姿は、まさに夏の夜の幻想的な風景。カメラ片手に訪れる観光客や、家族連れの笑顔が町中にあふれます。
150年の時を超えて受け継がれてきた、柳川・中島の誇る祇園祭。地元の人々の情熱と絆が生み出す、熱く美しい一夜を、ぜひその目でご体感ください。



